デジタルマーケティングコラム 2024年12月23日

【初心者向け】ランディングページ作成の完全ガイド!現役WEBマーケターが徹底解説!

初めてランディングページを作るとき、どのような流れで作成すれば失敗しないのか気になりますよね。WEBマーケティング業界では、ランディングページは2つの英単語の頭文字から「LP(エル・ピー)」と呼ばれています。この記事では、現役のWEBマーケターの解説付きで、LP制作の流れやポイントを徹底解説します。

WEBマーケターのマーシーです。初めてのランディングページ(LP)作成は、何から着手するべきか迷ってしまいますよね。本記事は、そんなLP運用初心者に読んでいただきたいです。

ランディングページとは?基本的な概念を解説

ランディングページとは、ユーザーをコンバージョン(CV)へと導くための独立したページです。ランディングページの目的は、商品購入や問い合わせ、サービス申し込みなど、ビジネスによって異なります。ホームページとの違いは、コンバージョンに導くという明確な役割を持っている点です。

ランディングページはコンバージョン(CV)へと導くための独立したページ

ランディングページとは、ユーザーがWebサイトにアクセスした際に最初に訪れるページのことを指します。 広義には、あらゆるWebページがランディングページとなりえますが、一般的には、広告や検索エンジン経由で特定のキーワードで検索してきたユーザーを誘導し、商品購入や資料請求、会員登録などのコンバージョン(CV)へと導くための独立したページを指すことが多いです。

ランディングページの目的は訪問者を顧客に変えること

ランディングページは、訪問者を顧客に変えるための重要な役割を担っています。 商品やサービスの魅力を効果的に伝え、ユーザーの購買意欲を高め、最終的なコンバージョンへと誘導します。

具体的には、以下のような目的で作成されます。

  • 商品購入
  • 資料請求
  • 会員登録
  • 問い合わせ
  • サービス利用申し込み
  • イベント参加申し込み
  • 電話での問い合わせ

ランディングページには、サービスを「契約してもらう」だったり「問合せしてもらう」といった役割があります。パフォーマンスの高いランディングページを作成するためは、役割とゴールを明確にする必要があります。

ランディングページとWebサイトの違い

ランディングページとWebサイトはどちらもWebページですが、目的や役割が異なります。両者の違いについて表にまとめましたので、確認してみましょう。

区分ランディングページWebサイト
目的特定の行動を促す企業やサービスの情報を総合的に提供する
ターゲット特定のキーワードで検索してきたユーザーなどセグメントされたユーザー不特定多数のユーザー
デザインコンバージョンを重視したシンプルな構成企業やサービスの世界観を表現する多様なデザイン
コンテンツ商品・サービスのメリットや魅力を訴求する企業情報、サービス紹介、ブログなど、多岐にわたる
更新頻度比較的低い比較的高い

Webサイトは企業やサービスの顔となるページであり、多くの情報を掲載する必要がある一方で、ランディングページは特定の目的のために作られたページであるため、情報が絞り込まれており、ユーザーをコンバージョンへ誘導しやすいように設計されています。

現役マーケターによるLP制作の基本手順完全ガイド

実際にLPを制作するときの基本手順を解説します。LP制作の流れは、次の7ステップに分解できます。

  • ステップ1 LP制作の目的を決定する
  • ステップ2 ターゲット設定
  • ステップ3 構成図(ワイヤーフレーム)作成
  • ステップ4 ライティング
  • ステップ5 デザイン作成
  • ステップ6 コーディング
  • ステップ7 公開・効果測定

次の章からは、各ステップについて詳しく解説します。解説の際には、マーケターとして意識するポイントもお伝えします。

ステップ1 LP制作の目的を決定する

ランディングページを作成する上で、まず何よりも重要なのが「目的を明確にすること」です。 闇雲にページを作成しても、効果は見込めません。

「このランディングページを通して、ユーザーにどんな行動を取ってほしいのか?」を具体的に設定しましょう。

例えば、以下のように目的を設定します。

  • 自社サービスの資料請求数を増加させる
  • 新規顧客を獲得するため、無料体験の申し込み数を増やす
  • 商品の認知度向上のため、公式LINEアカウントの登録者を増やす

目的が明確になれば、それに応じたページ構成やデザイン、コンテンツを検討することができます。

LPを閲覧したユーザーにとってほしい行動を明確にしましょう。単純に思えますが、これだけで一貫性のあるLPを作成できるようになります。

ステップ2 ターゲット設定

LPで成果を上げるには、誰に何を伝えたいのかを明確にする必要があります。ステップ2では、あなたのサービス・商品を必要とする人物像を具体的に設定してみましょう。

  • 年齢、性別、職業、居住地などの基本属性
  • 興味関心、価値観、ライフスタイルなどの情報
  • 抱えている課題、悩み、欲求

上記を明確にすることで、ニーズの把握や行動を理解しやすくなります。また、ターゲットに響くフレーズを考える際や使う単語の選定時にも役立ちます。

LPを閲覧するのはどんな人ですか。可能な限り具体化することをおすすめします。具体化したら、このターゲット像をチーム全員に共有してみましょう。

ステップ3 構成図(ワイヤーフレーム)作成

ターゲットと訴求が決まったら、次はLPの構成を考えます。構成を考える際には、ワイヤーフレームと呼ばれる設計図を作成すると便利です。ワイヤーフレームは、LPの骨格となる重要な設計図です。ユーザーの行動導線を考慮し、効果的な情報の配置を計画します。一般的な構成要素には、ヘッドライン、サブヘッド、問題提起、解決策、製品・サービス説明、ベネフィット、証言、CTA(行動喚起)などがあります。実際のワイヤーフレームの例を見てみましょう。

ワイヤーフレームの作成には、後述するFigmaやAdobe XDなどのツールが便利です。実際のプロが使うツールなので、構成を作成するための機能が充実しています。

ステップ4 ライティング

ワイヤーフレームが完成したら、ワイヤーフレームに沿ってブロックごとに記載する文章を考えます。ライティングは、ターゲットの心を動かし、行動を促す重要な要素です。特にユーザーが最初に見る「ファーストビュー」に含まれる文章は、ユーザーの興味を引き、続きを読ませる力を持つ必要があります。ベネフィットを明確に伝え、問題解決の具体的な方法を示します。

ライティングには、フレームワークと呼ばれる「型」が存在しています。実際にプロが担当する場合は、次のようなフレームワークを活用しています。

  • PASONAの法則
  • AIDMAの法則
  • PASOの法則
  • PREP法

フレームワークを活用すると、納得感のある文章構成に仕上がります。各フレームワークについて、わかりやすくまとめました。LPのライティングを作成する上で意識してみてましょう。

PASONAの法則

PASONAの法則は、Problem(問題)、Affinity(共感)、SOlution(解決策)、Narrowing down(絞り込み)、Action(行動)の頭文字をとったフレームワークです。ユーザーの問題提起から共感を呼び、解決策提示、絞り込みを経て行動を促します。

例: 「毎日の家事、疲れていませんか?(問題)私も以前はそうでした…(共感)。でも、このロボット掃除機があれば、時間を有効活用できます!(解決策)。さらに、今なら限定割引で…!(絞り込み)詳細はこちら!(行動)」

メリットは、ストーリー性を持たせやすく、ユーザーを自然な流れで行動に誘導できる点です。

AIDMAの法則

AIDMAの法則は、Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の頭文字をとった、顧客の購買行動プロセスをモデル化したフレームワークです。

例: 目を引くキャッチコピーで注意を引き(注意)、商品画像で興味関心を高め(興味)、限定特典で購買意欲を高め(欲求)、商品のメリットを繰り返し訴求し記憶に残りやすくして(記憶)、購入ボタンをクリックさせる(行動)。

AIDMAの法則を使うメリットは、ユーザー心理に基づいた構成で、購買意欲を高め、行動に繋げやすい点です。

PASOの法則

PASOの法則は、Problem(問題)、Agitation(煽り)、SOlution(解決策)の頭文字をとったフレームワークです。ユーザーの抱える問題を明確化し、不安を煽り立てることで、解決策である商品・サービスへの需要を高めます。

例: 「肌の乾燥、気になりませんか?(問題)。そのまま放っておくと、さらに悪化してしまうかも…!(煽り)。当社の化粧水なら、そんな悩みも解決できます!(解決策)」

PASOの法則を活用するメリットは、短時間で、問題意識と解決策を強く印象づけられる点です。

PREP法

PREP法は、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順に文章を構成するフレームワークです。PREP法は、文章構成のフレームワークの中でも、特に初心者におすすめです。最初に結論を述べることで、ユーザーにメッセージが伝わりやすい文章を作成できるためです。

例: 「この掃除機は吸引力が魅力です!(結論)。独自開発のモーターを搭載しているため、微細なゴミもしっかり吸い取ります(理由)。実際に、従来品と比較して2倍のゴミを吸引できたという結果も出ています(具体例)。強力な吸引力で、快適な掃除を実現しませんか?(結論)」

PREP法を使うメリットは、短い文章でも分かりやすく、説得力のある文章構成を作成できる点です。テレビショッピングをはじめ、ブログやメールなど、身近なコンテンツにも活用されています。

ターゲット層がサービスや業界に詳しくない場合は専門用語の使用は避けましょう。ターゲットに合わせた言葉遣いを意識してみてください。

ステップ5 デザイン作成

ワイヤーフレームとライティングの内容に基づいて、デザインを作成していきます。デザインは、ユーザーの第一印象を決める重要な要素です。ブランドイメージに合致し、ターゲットに訴求するビジュアルを選択します。色使いは、心理的効果を考慮し、CTAボタンなど重要な要素が目立つよう工夫します。

文字だけで説明が難しい部分は、表や図、画像、動画の活用を検討してみましょう。画像や動画は、製品やサービスの価値を視覚的に伝えるものを選びます。フォントは読みやすさを重視し、適切なサイズとコントラストを保つ必要があります。

プロは、あえて余白を設けて、情報の整理と視認性の向上を図ります。また、スクロールの深さや情報量のバランスにも注意を払い、ユーザーが離脱せずに最後まで閲覧できるデザインを目指します。

アメリカのミズーリ科学技術大学の研究※ によると、WEBサイトの印象は最初の2.6秒で決まってしまいます。効果的にグラフィックや動画を設置して、ユーザーの興味を惹きつけましょう。

出典:https://news.mst.edu/2012/02/eye-tracking_studies_show_firs/

コーディングは、デザインを実際のウェブページとして実現する重要な工程です。コーディングには、主にHTML5とCSS3を使用します。加えて、JavaScriptを使って、インタラクティブな要素や動的なコンテンツを実装します。

コーディングの段階では、画像の圧縮やコードの最小化など、読み込み時間を短縮できるように意識してみましょう。スマートフォンからの閲覧が多い現代では、レスポンシブデザインの実装も不可欠です。スマートフォンでの閲覧時に表示が崩れないように気をつけましょう。申込フォームのバリデーションやセキュリティ対策も忘れずに実装します。アクセス解析ツールの導入やA/Bテストのための土台づくりも、この段階で進めます。

ステップ7 公開・効果測定

LPを公開したら終わりではありません。LPの公開後は、継続的な効果測定と改善がとても重要です。Google AnalyticsなどのツールでPV数、滞在時間、離脱率、コンバージョン率などの指標を定期的に確認します。ヒートマップツールを使用し、ユーザーの行動パターンを分析するのも効果的です。

LPの改善にはA/Bテストが効果的です。ABテストは、ファーストビューやCTAボタンといった各構成要素の最適化に役立ちます。

ユーザーからのフィードバックも積極的に収集し、改善のために役立てます。また、広告運用を担当するマーケターと連携し、流入経路ごとの効果を測定しましょう。

リリース後の運用こそ、LP運用の醍醐味です。まずは効果測定をして、LPの成績を見てみましょう。

初心者がLP制作する際のポイント

初心者がLPを制作するときには、主に5つの意識するポイントがあります。

  1. ①集客を考慮して設計する
  2. ②ターゲットからの共感を意識する
  3. ③継続的に改善する体制を構築する
  4. ④フォームの操作性に注意を払う
  5. ⑤モバイルファーストで設計する

順番にわかりやすく解説します。これらのポイントを押さえながら制作してみましょう。

1 集客を考慮して設計する

ランディングページはただ作るだけでは意味がなく、ユーザーを呼び込む必要があります。 検索エンジン最適化(SEO)やリスティング広告など、集客方法も考慮した設計が必要です。

広告を使う場合は、ターゲットに響くメッセージを用意し、LPに誘導するリンクを設置します。集客のための設計がしっかりしていると、多くの人にLPを見てもらえるチャンスが生まれます。

LPにはどうやってユーザーを流入させますか?流入経路によって、ユーザーがLPを閲覧するときに「期待する情報」が変わります。流入元とLPとの、情報のつながりを意識してみましょう。

2 ターゲットからの共感を意識する

LPでは、誰に向けて情報を発信するかが重要です。ターゲットとなるユーザーが抱える悩みやニーズを理解し、その解決策として自社の商品やサービスを提案します。

具体的には、ペルソナ(理想的な顧客像)を設定し、その人がどんな悩みを持っているか、何を求めているかを考えます。共感できる内容を書くことで、読者は「自分のための情報だ」と感じやすくなり、コンバージョンへと自然に誘導できます。

3 継続的に改善する体制を構築する

LPは公開後は、アクセス状況やユーザー行動を分析し、改善を繰り返していくことが重要です。1人でLPの改善を繰り返すのは簡単ではありません。そこで、改善活動を定期的に行うためのチームを組織し、PDCAサイクルを回す体制を構築しましょう。分析担当、改善案担当、更新担当、制作担当など、役割で分担すれば少ない負担で運用が可能です。

LPの分析にはGoogle Analyticsをはじめとした計測ツールが便利です。多くの計測ツールにはレポート作成機能が搭載されています。レポートとは、セッション数、滞在時間、フォーム遷移数、直帰率などが閲覧できる「成績表」のような存在です。

4 フォームの操作性に注意を払う

フォームは、ユーザーとの直接的な接点であり、コンバージョンに直結する重要な要素です。フォームの設計では、必要最小限の入力項目に絞り、ユーザーの負担を軽減されるように意識しましょう。

各入力項目の目的を明確にし、プライバシーポリシーへのリンクを適切に配置します。また、入力エラーの即時フィードバックや、入力補助機能(郵便番号からの住所自動入力など)を実装し、ユーザーの手間を省きます。モバイルでの操作性は特に重要で、タップしやすいサイズや誤操作が起きない画面設計が必要です。

フォームの入力項目が多くて諦めてしまった経験はありませんか。フォームに遷移したユーザーは、問合せ・申込などのゴールまで、あと1歩の状態です。ユーザー側の負担は極力排除するように工夫してみましょう。

5 モバイルファーストで設計する

現在、多くのユーザーがモバイルデバイスでWebを閲覧しているため、モバイルファーストの設計は不可欠です。LP制作では、レスポンシブデザインを採用した設計が主流です。レスポンシブデザインとは、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、異なるサイズのデバイスで閲覧しても、それぞれの画面サイズに合わせて最適な表示に自動的に調整されるデザイン手法を指します。

モバイル版のLPでは、重要な情報を優先的に表示し、スクロールの深さを考慮したコンテンツの配置をしましょう。画像やビデオは、モバイル環境での読み込み速度を考慮して最適化します。また、タップしやすいボタンサイズや、指での操作を考慮したUIデザインを意識しましょう。

ランディングページの作り方に関するよくある質問

質問1: ランディングページの効果を高めるにはどうすれば良いですか?

回答: ランディングページの効果を高めるには、以下の3つのポイントが重要です。

  • ターゲットを明確にする: 誰に何を伝えたいのかを明確化し、ターゲットに響くメッセージやデザインを心がけましょう。ペルソナを設定するのも有効です。
  • 魅力的なコンテンツ: ユーザーの心を掴むキャッチコピーや、商品・サービスのベネフィットを具体的に伝えるコンテンツを用意しましょう。
  • 行動を促す導線: ユーザーが迷わずにコンバージョンへ進むことができるよう、分かりやすいボタン配置や誘導文を心がけましょう。

質問2: ランディングページのアクセス数を増やすにはどうすれば良いですか?

回答: ランディングページへのアクセス数を増やすには、SEO対策や広告出稿が有効です。

  • SEO対策: ターゲットキーワードを決定し、ページタイトルや見出し、本文にキーワードを盛り込みましょう。
  • 広告出稿: リスティング広告やSNS広告などを活用し、ターゲットにピンポイントに広告を配信しましょう。

質問3: ランディングページはスマホ対応は必須ですか?

回答: はい、ランディングページはスマホ対応が必須です。 近年では、スマホからのアクセスがPCを上回っています。 スマホユーザーでも見やすく、使いやすいランディングページを心がけましょう。

質問4: ランディングページの作成を外注する際の注意点は?

回答: ランディングページの作成を外注する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 実績や経験: 豊富な実績や経験を持つ制作会社やフリーランスを選びましょう。
  • 費用: 事前に見積もりを取り、予算内で対応してくれるかを確認しましょう。
  • コミュニケーション: 密なコミュニケーションを取り、要望をしっかりと伝えられるようにしましょう。

ランディングページを作って、ビジネスの成長を実現しましょう!

この記事では、ランディングページ(通称LP)の作り方について解説しました。LPを作るためには、専門的な知識が必要です。最近ではランディングページ作成ツールが登場して技術的な知識が無くてもLPを作成できるようになりました。LPは、公開後の運用が重要です。公開して終わりではなく、数値やユーザーの動きを分析しながら、継続的に改善する必要があります。運用段階も含めてサポートをしてくれるのが、WEB制作会社です。

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