【図解付き】3分でわかる!GA4での直帰率の表示方法と改善方法まとめ

GA4に切り替えた途端、「直帰率」が見当たらず戸惑った経験はありませんか?実はGA4でもわずか数クリックで直帰率を呼び出し、改善策まで導き出せます。
本記事ではUAとの定義の違いやエンゲージメント率との関係を整理しつつ、図解付きで3分でわかる表示手順と今日からできる改善アクションをまとめました。
最後まで読めば、GA4で直帰率を表示させる方法と具体的な改善案を理解できます。
GA4での直帰率の定義
GA4(グーグル・アナリティクス4)における直帰率の定義は、エンゲージメントイベントを発生させずにサイトを離脱した割合です。直帰率を調べる方法を理解する前に、まずは以下の3つのポイントから、直帰率について解説します。
・GA4における「直帰率」とは
・UAとの定義の違い
・直帰率の計算式
順番に見ていきましょう。
GA4における「直帰率」とは
GA4(Googleアナリティクス4)では、以前存在しなかった「直帰率」が現在では指標として提供されています。GA4における直帰率とは、サイトやアプリに訪問したユーザーが、エンゲージメントイベントを発生させることなく離脱した割合を指します。

UAとの定義の違い
従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、「直帰率」は1ページだけ閲覧してサイトを離脱したセッションの割合を指していました。
一方、GA4では「エンゲージメントが発生しなかったセッション」が直帰と見なされます。エンゲージメントには、2ページ以上の閲覧、10秒以上の滞在、コンバージョンイベントの発生などが含まれます。
GA4における直帰率:エンゲージメントが発生しなかったセッション
UAにおける直帰率:1ページだけ閲覧してサイトを離脱したセッション/p>

直帰率の計算式
GA4での直帰率の計算式は次の通りです。
直帰率 = (エンゲージメントが発生しなかったセッション数 ÷ セッション総数)× 100
例として、以下の情報から計算してみましょう。
・1ヶ月間のセッション総数が12,000
・1ヶ月間のエンゲージメントが発生しなかったセッション数が7,500
直帰率 = (4,500 ÷ 12,000 )× 100
直帰率 = 37.5%
GA4での直帰率の表示方法
GA4で直帰率を表示させる方法は、主に2つあります。
1. 標準レポート
2. データ探索
以下では、それぞれの方法の操作手順をスクリーンキャプチャを見ながら解説します
確認方法1. 標準レポート
直帰率を表示させる1つ目の方法は、標準レポートから表示する方法です。画面を見ながらGA4を操作してみましょう。
1.GA4にログインし、左メニューから「レポート」をクリックします。

2.「ライフサイクル」>「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」を選択します。

3.画面右上の鉛筆アイコンをクリックします

4.「レポートをカスタマイズ」の「指標」をクリックして、「指標を追加」から「直帰率」を検索して選択します。

5.レポート画面に表示する指標は、表示の順番を自由に変更可能です。任意の位置に変更して、「適用」をクリックします。(画面では最上位に移動しています)

6.画面上に「直帰率」の項目が追加されたことを確認しましょう。

確認方法2. データ探索
GA4の「データ探索」は、表示させる指標や項目を自由にカスタマイズできる機能です。特定の条件を満たすユーザーの直帰率を調べたいときに便利です。データ探索では、テンプレートやカスタマイズ設定を活用して、特定の条件に基づいたレポートを作成し、デフォルトレポートでは見えないインサイトを発見できます。
データ探索での直帰率表示方法を以下で説明します。画面を見ながら操作してみましょう。
1.GA4にアクセスしたら画面左の「探索」アイコンをクリックして、「空白」をクリックします。

2. 「変数」の画面から「ディメンション」の「+」をクリックします。

3.表示された画面で「ページスクリーン」の中にある「ページタイトル」を選択します。チェックが入ったら、画面右上の「確定」をクリックします。

4.「変数」の画面から「指標」の「+」をクリックします。

5. 表示された画面で「セッション」の中にある「直帰率」を選択します。チェックが入ったら、画面右上の「確定」をクリックします。

6.「ページタイトル」を「行」のエリアへとドラッグ&ドロップします。次に、「直帰率」を「値」のエリアへとドラッグ&ドロップします。失敗しても操作を戻せますので、ゆっくり進めてみてください。

以上の操作で、データ探索の画面上で直帰率を表示できるようになります。この表示設定は基礎的な画面表示ですので、見たい条件に合わせて表示内容を編集してみましょう。
GA4のエンゲージメント/エンゲージメント率を解説
GA4を理解する上で、「エンゲージメント」の理解は欠かせません。この章では、エンゲージメントについて解説します。初心者にもわかりやすいように、次の3つのポイントから説明します。
・GA4におけるエンゲージメントの意味
・GA4におけるエンゲージメント率の意味
・直帰率とエンゲージメント率の関係
順番に見ていきましょう。
GA4におけるエンゲージメントの意味
エンゲージメントとは、ユーザーがサイトやアプリで能動的なアクションが発生したセッションを指します。Googleによる定義では、「サイトやアプリに対するユーザーの操作」とされています。
例:10秒以上滞在、2ページ以上閲覧、コンバージョンイベント発生
参考:アナリティクス ヘルプ
GA4におけるエンゲージメント率の意味
エンゲージメント率は、エンゲージメントが発生したセッションの割合を表します。
エンゲージメント率が高いほど、ユーザーがサイト上で積極的に行動していると評価できます。逆にエンゲージメント率が低い場合は、ユーザーがサイト上でアクションを起こしている割合が少ないことを示します。
直帰率とエンゲージメント率の関係
直帰率とエンゲージメント率は、表裏一体です。GA4では、直帰率 = 100% – エンゲージメント率 という関係にあります。例えば、エンゲージメント率が70%なら、直帰率は30%です。つまり、エンゲージメント率が高いほど直帰率は低くなる関係にあります。
Webサイトの理想的な状態は、エンゲージメント率が高く、直帰率が低い状態です。エンゲージメント率が高く、直帰率が低い状態では、ユーザーがコンテンツに興味を持ち能動的に情報を閲覧していると評価できます。
直帰率が高いページの改善方法3選

GA4で直帰率を確認した結果、直帰率が高かった場合はどうしたら良いのでしょうか。この章では、直帰率が高いページの改善方法を3つ紹介します。
・タイトルや導入文を見直す
・ページ読み込み速度の改善
・有益な情報を提供できているか見直す
タイトルを見直す
訪問者がページにアクセスする際、最初に目にするのがタイトルです。タイトルが魅力的でなかったり、内容と一致していない場合、訪問者はすぐにページを離れてしまいます。以下のポイントを意識して見直してみましょう。
タイトルは具体的で分かりやすく
訪問者が「このページには自分が探している情報がある」と感じられるようなタイトルがついているか確認しましょう。たとえば、「旅行おすすめスポット」よりも「東京近郊で日帰り旅行できるおすすめスポット5選」のほうが具体的で興味を引きます。
また、タイトルに対してページ上の情報が不十分だったり誤っていると、ユーザーのニーズは満たされません。直帰率が高い場合は、ページのタイトルと内容が一致しているかも確認してみましょう。
ページ読み込み速度の改善
ページの読み込み速度は、直帰率に影響がある要素の1つです。ページの読み込み速度が遅いと、訪問者は待つことにストレスを感じてすぐに離脱してしまいます。
特にスマートフォンからのアクセスでは、この問題が顕著です。Googleの報告では、ページの読み込み時間が長くなることでモバイルサイトのユーザーが直帰する確率が高くなる、という結果が示されています。

ページの読み込み速度を改善する方法には、次のようなテクニックが有効です。
・掲載している画像のファイルサイズを軽量化する
・CSSやJavaScriptを圧縮する
・不要なスクリプトを削除する
・不要なプラグインを削除する
・キャッシュ機能を活用する
有益な情報を提供できているか見直す
訪問者は問題解決や知りたい情報を求めてページにアクセスします。その期待に応えられない場合、直帰率は高くなります。コンテンツは実用的か、情報量は十分か、わかりやすく整理されているか、ユーザーの目線でチェックしてみましょう。
また、扱う情報によっては、時間が経つと直帰率が上がるケースも存在します。掲載した情報が古くなっていたら、情報を更新する作業が必要です。アクセスしたユーザーにとって有益な情報を提供できているか、定期的に点検することが重要です。
まとめ:GA4で直帰率を正しく確認して、改善につなげよう

この記事では、GA4の直帰率の定義と直帰率の表示方法を紹介しました。
GA4では、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合を「直帰率」として定義しています。従来のUAとは定義が異なるため、単純な1ページ閲覧だけでは直帰とはみなされない点に注意が必要です。
直帰率は、GA4の標準レポートやデータ探索機能で確認できます。直帰率を分析する際には、単体で見るのではなく、離脱率やユーザー行動データと併せて、ページ全体のパフォーマンスを総合的に把握することが重要です。
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