SEOディスクリプションでクリック率向上!書き方と設定方法

そもそもディスクリプションとは?
検索結果でタイトルの下に表示される説明文を見たことはありませんか?この説明文が「ディスクリプション(メタディスクリプション)」です。ユーザーが検索したキーワードに関連する情報が含まれていれば、その部分が太字で強調表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。
つまり、ユーザーが「このページには求めている情報がありそうだ」と判断し、クリックするかどうかを決める重要な要素といえるでしょう。

ディスクリプションがSEOに与える影響
ディスクリプション自体が検索順位に直接影響することはありません。しかし、クリック率(CTR)の向上には大きく貢献します。ディスクリプションが最適化されクリック率が向上すると、サイトへの流入が増え、ユーザーの滞在時間も長くなります。
Googleは、こうしたユーザーの行動を「このページは有用だ」と評価し、結果として検索順位が向上する可能性があります。
ディスクリプションを設定しないと起こること
手動でディスクリプションを設定しない場合、Googleがページ内の文章を自動で抜粋して表示しますが、この自動生成された文章は、内容が断片的だったり、意味が通じない文章になったりすることがあります 。
特にBtoB企業の場合、専門用語が多いため、自動生成では「何の会社で、何ができるか」がユーザーに伝わりにくくなります 。
しかし、手動で設定した場合でも、Googleが検索クエリに合わせて、ディスクリプションを書き換える場合があることが知っておく必要があります。
これは、Googleがユーザーの検索意図に最も適切で、クリックに繋がりやすい情報を判断して表示するためです。
Googleに書き換えられないようにするには?
では、どのようにすればGoogleに意図したディスクリプションを尊重してもらえるのでしょうか。以下の2つのポイントが重要です。
1.記事の要点を正確に要約する
Googleが最も重視するのは「ユーザーの検索意図との関連性」です。記事の内容全体を正確に要約し、検索キーワードとの関連性が高いディスクリプションを作成することで、Googleは「このディスクリプションは適切だ」と判断し、書き換えられる可能性が低くなります。
2.本文との一貫性を保つ
ディスクリプションに書かれている内容が、記事の本文と乖離している場合、Googleは本文から関連性の高い部分を抜粋しようとします。ディスクリプションは、あくまでも記事の導入部分であり、本文との一貫性を保つことが重要です。
クリック率を上げるディスクリプションの書き方
Google公式ガイド「質の高いメタ ディスクリプションを作成するためのおすすめの方法」では、ディスクリプションを「ユーザーに情報を提供して関心を引く、一種の宣伝コピー」と表現しています。
効果的なディスクリプションを作成するには、以下の3つのステップで考えましょう。

1.製品・サービスの核心価値を一文で表現する
まず、自社が「何ができて、顧客にどんなメリットを提供できるのか」を明確に示しましょう 。BtoB企業の場合、技術仕様や機能だけでなく、「その製品・サービスを導入することで、どんな課題が解決されるか」という視点で書くことが重要です 。
例:
「航空機・自動車業界の厳しい品質要求をクリアする精密部品製造。」
2.ターゲットキーワードを自然に含める
次に、特定した核心価値の文章に、ユーザーが検索で使うであろうキーワードを自然に含めます 。キーワードが含まれていると、検索結果で太字で表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。
例:
「CNC旋盤 精密加工」で検索された場合です。核心価値の文章にこれらのキーワードを組み込むと、以下のようになります。
「CNC旋盤による精密加工で、航空機部品の高精度製造を実現。ISO9001認証工場で品質保証された部品を短納期でお届けします。」
3.次のアクションを促すフレーズを入れる
最後に、ユーザーに次の行動を促すフレーズを加えます 。BtoB企業にとって特に重要な要素です 。
効果的なフレーズの例:
- 無料見積もり受付中
- 技術資料ダウンロード可能
- 専門エンジニアが無料相談対応
ディスクリプションの推奨文字数
Googleがディスクリプションの文字数に明確な上限を設けているわけではありませんが、デバイスごとに表示可能な文字数が異なります。
PCでは120〜140文字程度、スマートフォンでは70〜120文字程度まで表示される仕様となっています。スマートフォンの方が表示される文字数が少ない点に注目です。このような理由から、PCとスマートフォンの両方で重要な情報が伝わるように、キーワードや重要な情報は、文章の冒頭70〜80文字以内に収めるのが良いとされています 。
ディスクリプションの設定方法
ディスクリプションの重要性と書き方を理解したところで、次は実際の設定方法を見ていきましょう。
WordPressでの設定方法
WordPressを利用している場合は、「Yoast SEO」や「All in One SEO」といったSEOプラグインを使うと簡単に設定できます 。
WordPressテーマにSEO機能が内蔵されている場合は、プラグインを使わずに設定できることもあります。管理画面で「SEO設定」や「メタ情報」などの項目を探してみてください。

出典:Yoast SEO

HTML直接記述での実装方法
HTMLを直接編集する場合は、<head>セクション内に以下のタグを追加します 。
<meta name="description" content="ここにディスクリプションを入力">

設定後の確認方法と反映チェック
ディスクリプションを設定した後は、正しく反映されているかを確認しましょう。
実際の検索結果から確認する
最も確実な確認方法は、実際にGoogleで検索してみることです。「site:自社ドメイン名 ページタイトル」で検索すると、そのページの検索結果表示を確認できます。
ただしGoogleに読み取られるまで数日から数週間かかることがあるため、設定してすぐには確認ができません。次に紹介する方法は実装後にすぐに確認することが可能です。
ブラウザの開発者ツールで確認する
Chrome、Firefox、Safariなどのブラウザで、該当ページを開いて「F12」キーを押すと開発者ツールが起動します。「Elements」タブで<meta name=”description”を検索すると、現在設定されているディスクリプションを確認できます。
※ディスクリプション以外のメタタグについても詳しく知りたい方は「【2025年最新】SEOメタタグの正しい設定方法を基礎から解説」もご参照ください。
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